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木津川市立 木津学校給食センターを見学



以前から気になっていた

木津学校給食センターさん。 先日、学校給食を考える会のメンバーで

見学に行ってきました。


当日は雨もたくさん降る中、

最初から最後まで

私たちの問いかけに親切丁寧に

ご対応いただきました。

本当にありがとうございました✨



今回は、

木津学校給食センターの見学の様子と、

この日私たちのために

時間を割いてくださった

木津学校給食センターのセンター所長さん、

木津川市教育部の次長さん、

相楽台小学校在籍の栄養教諭さん、

木津南中学校在籍の栄養教諭さん、

との対話内容を

簡単に記載していこうと思います。

まずは、センター見学の様子から。


木津学校給食センターでは、

子どもたちが給食を作る調理室を

見学できるように、

上から覗ける見学スペースが設けられていました。


きっとここから、子ども達が身を乗り出して覗くのでしょうね^^



木津学校給食センターでは、

現在約5000食に対応されています。


毎日2ラインに分けて

給食を調理されており、

この日の献立は、


A献立

・キャロットピラフ(炊き込み)

・オニオンスープ

・ポークチャップ

(・お米のかぼちゃマフィン

:学校直接配送 )


B献立

ごはん(委託米飯)

じゃが豚キムチ

焼きしゅうまい(加工品を

オーブンで焼いていたもの)


でした。


調理室ではすでに調理が進められており、

たくさんの調理員さんが

絶え間なく働いてらっしゃいました。

食品などが交錯しないようにエプロンの色を変えて役割分担されています

オレンジ色のエプロンの方は、調理をされる方々だそう

緑色は野菜の下処理、赤色は肉・魚担当の方

黄色は配缶(できあがったものを食缶に入れる時に着る専用)の方

他にも、検収担当・アレルギー対応担当の方がいらっしゃいます



調理室には、

・2500食煮炊き出来る大型の専用鍋が3台

・焼き物ライン

・炊飯ライン

・揚げ物ライン

などがありました。


調理室の中央には、

大型の

野菜等の切裁機があります。

毎日大量の食材を準備するのに

切裁機は1台しかなく、

工程を同時に出来なく不便に感じられることも…

処理しきれないものは

手作業で切ってらっしゃるそうです。



カットされた食材は、

調理員さんの手で運ばれ

全身を使ってしっかりかき混ぜられます。

子どもたちが食べている給食は、

全て機械だけで作られているわけではありません

調理員さんたちが、丁寧に、力強く

心を込めて作ってくださっているのが伝わってきます


現在男性の調理員さんは1割程。

女性にはかなりの重労働です。



調理が終わったものは、

各学校、クラスごとの重量を測りながら

手作業で食缶に入れられていきます。

全ての容器に配送先の学校名が記載されており、

間違いのないよう細かくチェックされている様子が伺えました



同時に、ばい菌等が食材を汚染しないよう

とても気を使って都度、清掃・消毒されていました。

隅々まで丁寧に拭き上げてらっしゃいます



炊飯ラインは2500食対応。

A・Bどちらかの献立は、

パンもしくは、外注の委託米になっているそうです。


この日の炊飯ラインでは、色鮮やかなキャロットピラフが炊かれていました。


レーンから運ばれてきたご飯は機械で攪拌、

調理員さんの手で容器に詰められていきます

ほかほか湯気でおいしそう^^


ご飯はガスで炊いているので、

美味しく炊けるとのこと。

新学校給食センターも ガス式炊飯機 だそうです✨

嬉しいですね☺️




出来上がった給食の食缶は、

搬出口からセンターのトラックに積み

各学校に運ばれていきます。


木津学校給食センター搬入・搬出口



ちょうど、配送から戻ってきたトラックに

遭遇しましたよ😊

木津川市木津学校給食センターのトラック

市内の学校を出入りするところを

見かける方も多いのでは?



食缶をトラックに積む作業も、

とても丁寧にされていました。

この後、指定された各幼稚園・学校へ配送されます

1日に何度も往復されるんだそう



センター給食では、

給食を作ってくださる職員さんの様子を

なかなか見ることができません…


職員の皆さんが一生懸命

作ってくださっている姿を、

できる限り子ども達に

伝えていきたいと感じました。





調理室の見学が終わった後、

別室にて

木津学校給食センターのセンター所長さん、

木津川市教育部の次長さん、

相楽台小学校在籍の栄養教諭さん、

木津南中学校在籍の栄養教諭さんと

対話を行いました。


まずは私たち

”木津川市の学校給食を考える会”

の活動趣旨を伝えました。


給食新聞作成の際にはデータ提供に

ご協力頂いたこと、

今回私たちのために貴重な時間を

割いていただいたこと、

深く、深く御礼申し上げます。


はじめにセンター所長さんから

木津学校給食センターについての

簡単なご説明をいただきました。


木津学校給食センターは

昭和63年に竣工され、

なんともう約30年も経つ施設なんだそうです。


現在、当時では考えられない程の

食数になっていると思います。

今回センターを見学してみて、

こんな小さな施設で約5000食も作っているのか…

と、驚きました。


とにかく食数を増やすために、

元々有った和え物のラインを無くしたり、

学校教育の現場では、

一部の先生方への給食の供給を

取りやめる等して対応されているそうです。


木津学校給食センターで作られた給食

現在は約5000食に対応するため

焼き物・揚げ物・炒め物・煮物・汁物がメイン



「色々制限がある中で職員皆、

子ども達の為に頑張って働いてくれています。」

と、おっしゃっていました。

施設は、30年経ったと思えないほど

とても綺麗でした。

職員さんたちが、大切に管理されているのでしょう。



今回私たちは、

給食に関する質問を

次の4つに絞ってきました。


①新学校給食センターの栄養教諭さんは決まっていますか?

給食の活動をする中で、学校給食を改善するためには

献立を考えてくださる栄養教諭さんの存在がとても大きいことを知ったためです

②木津川市内で統一された献立になると伺っていますが、今まで子ども達に親しまれてきた、加茂・山城独自のメニューは残していただけますか?

③地産地消率の改善に向けて、具体的な取り組みをされる予定はありますか?

④給食を食べる時間がとても短い学校があります。配送の都合上、10分程食缶等の返却時間が遅くなっても問題ありませんか?

給食の時間は各学校長が決めていることを存じている上で、学校側が時間を変更した場合、センターでも対応が可能か伺いました



以下、質問に対していただいた回答を記載していきます。


①新学校給食センターの栄養教諭さんは?

栄養教諭は、2500食につき1名といったように、食数あたりで配置が決まっています。

現在は木津のセンターで2名、加茂で2名、山城で1名配置されており、

約7000食対応予定の新学校給食センターでは3名が配置される予定です。

栄養教諭は市ではなく府の採用となるため、

新センターでは誰が配置されるか、人事のある春まで私たちもわかりません。


用意した質問以外にも聞いてみました☺️

Q 工夫されていることはありますか?

木津学校給食センターでは、2献立で献立に制限が多いが、調理員さんに相談をしながら、焼き物や揚げ物をそのまま提供するのでなく、タレをかけるなど、ひと手間をかける工夫をしています。

センター給食のため作っている側の顔が見えにくいので、調理員さんにインタビューした記事を給食だよりに書く等し、子ども達に親しみを持ってもらえるよう心がけています。

(栄養教諭)


②子ども達に親しまれてきた加茂・山城の独自のメニューは残る?

献立の作成は、各センターの栄養教諭5名による月ごとの持ち回りになると思うので、それぞれのオリジナルメニューは皆で共有できると思います。(栄養教諭)


人気なカレーは、子ども達が味を覚えているんだそう^^


Q アレルギー対応に関しては?

現在、対応対象の方向けに品目の変更をするお知らせを担当部署で作成中です。

▷加茂センターでは25品目に対応されていますが、市内全域5品目で統一されます

あわせて市民には、12月の広報で新学校給食センターについてお知らせします。

(次長)


③地産地消率の改善に向けて具体的な取り組み予定は?

ようやく市の農政課に市内農産物の収穫時期のリストなど作成して頂いたところです。

それを元に協議したいと思っていますが、まずは新学校給食センターを無事稼働させることが当面の課題。すぐは難しい。(次長)


実現には専任の担当者が必要と感じる旨をお伝えしました。


Q どういった経路で食材の(特に青果の)手配をかけていますか?

青果類は、主にJAや教育委員会に物資納入の登録をしてもらっている地元の業者から納入しています。業者登録できない生産者からは、教育長が特に必要と認める者として納入いただいています。

京都府学校給食会からは、ごく一部(もやしなど)の野菜を購入するのみに留まっています。

(次長)


新学校給食センターが稼働しても、今まで給食のために納入していただいていた農家さんに引き続き納入して貰える環境作りをしていただきたいことをお伝えしました。


京都府学校給食会:http://www.kyo-gk.com/

▷給食に使用する食材を確保するため、一定の基準に則った食材を購入できます


④給食の時間を長くするため、食缶等の返却時間が遅くなっても対応可能?

現状で3時半までのパートさんが、終業時間ギリギリのスケジュールになっています。

最終もし市が決定すれば、 人員増加などで現場の対応調整はできると思います。

(センター所長)

校時については各学校長の考えを尊重しているため、こちらから何分で、とは言いにくい実情があります。(次長)


学校現場では上からの指示がないと変更等しづらいとの声があり、ガイドラインを市が示してほしいことをお伝えしました。



以上、私たちとの対話に、

最後まで皆さん

うんうん、と頷きながら、

親身になって回答してくださいました。


貴重なお時間をいただきましたことを、

改めて 心より感謝申し上げます。



今回給食センターの見学で、

本当にたくさんの方が給食作りに

携わってくださっていることを

知ることができました。


子どもたちが地元のお野菜をしっかりと、

一生懸命作ってくださった給食を

ゆっくりじっくり食べられるよう

改善されることを願います。




木津川市立 木津学校給食センター

昭和63年竣工

来春新学校給食センター稼働と同時に

廃止が決定

約30年の歴史に幕を閉じます



 
 
 

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わたしたちのこと

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  • 木津川市の学校給食を考える会

♯木津川市の学校給食を考える会

学校の給食を子どもたちに楽しんでほしい!
そんなママたちが集まって、
食に関して詳しい方や市内を中心とした

農家さんからお話を聞きながら、
木津川市ならではの食育を目指して
活動しています。

活動内容
新給食センター稼働のタイミングに合わせて、

地産地消率をあげたい(地元のお野菜を食べたい)

給食を食べる時間を少しでも長くしたい

今後のために給食についての窓口を設けてほしい

この3点の実現を目指してコツコツ情報収集をし、

これからの給食のために何ができるのか

どんなことなら実現可能か

定期的にミーティングを重ねています。

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